No.9 酸蝕歯(さんしょくし)とは・・・
『酸蝕歯(さんしょくし)』とは、簡単に言うと「酸によって溶けた歯」のことを言います。
具体的に言いますと
・歯の先端が透けて見える
・歯が黄色っぽく見える
・冷たい飲み物を飲んだ時に歯がしみる
・歯科で治療した詰め物が突然取れてしまう
・歯の先端がひび割れたように見える
・歯の表面が何となく丸みを帯びてくる
・奥歯に虫歯とは異なる凹みができる
このような症状が見られる場合には『酸蝕歯』を疑ったほうが良いでしょう。
なんと、日本人の6人に1人が酸蝕歯と報告されています。また、子供の歯は大人の歯よりもやわらかく溶けやすいと言われています。
全薬グループ、社員約300名に「柑橘類、ワイン、お酢などの酸性飲食物で歯が溶けると思いますか?」と質問したところ、「溶ける」と正答した人はわずかに31%でした。この事実、皆さんはあまりご存知ないようです。
では、歯が溶ける症状を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
残念ながら現在のところ、酸性の食品を飲んだり、食べたりした時は、すぐに歯を磨かないこと位しか有効な予防手段はありません。(だ液の作用で、酸性に傾いた口内が中性付近に戻るには約30分かかると言われています)
右の表を見て、歯が溶けやすい飲料・食品をチェックして普段から意識するようにしてみてください。